富士山登山人数集計2012年
富士山の登山人数に関する集計結果が発表されています。7月1日から8月31日までに登山をした人の人数のデータです。
ここではその詳細を紹介します。
過去のデータに関しては『富士山登山人数集計2011年』『富士山登山人数集計2010年』をご覧ください。
データは関東地方環境事務所サイトより。
富士山登山人数は年々増加
平成17年からの登山者数は下記のようになっています。この数字は、8合目を通った人数です。
年数 | 人数 |
平成17年 | 200,292 |
平成18年 | 221,010 |
平成19年 | 231,542 |
平成20年 | 305,350 |
平成21年 | 292,058 |
平成22年 | 320,975 |
平成23年 | 293,416 |
平成24年 | 318,565 |
8合目の手前で諦めた人も当然いるかと思いますので、富士山の登山を実施している人はもっと多いと思われます。
平成23年と比べ、25149人増えています。これは、平成23年3月11日に発生した東日本大震災の影響もあり、全体として旅行のムードが遠のいたことが関係しているかと思います。その翌年の平成24年は、大震災の影響も無くなっていることから、富士登山に挑む余裕が出来た人も増えたのではないでしょうか。
また、天候も比較的良好だったのも影響しています。
この平成24年の人数は集計を取り始めて2番目に多い数字です。一番多い人数は平成22年です。集計は平成17年から取り始めていますが、この人数の推移を考えると、過去を通して2番目に多い人数と考えてよさそうです。
登山道別の推移
ルート別の登山人数の推移です。一部でデータの欠損があります。また、誤動作で計測されている分は数値の補正をしてあります。
吉田口が大きく数字を伸ばしています。数字だけでなく、全ルートでの割合も急上昇です。
一方、須走口ルートが急減しています。吉田口ルートと須走口ルートは共に関東の人が利用しやすいルートですが、その関東勢が一番有名な吉田口ルートをメインにしたのかもしれません。なお、8合目辺りで吉田口ルートに合流します。
急減した正確な理由は分かりませんが、人が少なくゆったりと登りたいと思う方は須走口ルートを利用してはどうでしょうか。
吉田口・河口湖口ルート
一番人気のルートです。
年酢 | 人数 | 全ルートでの割合 |
平成17年 | 108,247 | 54% |
平成18年 | 119,631 | 54% |
平成19年 | 132,980 | 57% |
平成20年 | 172,369 | 56% |
平成21年 | 169,217 | 58% |
平成22年 | 184,320 | 57% |
平成23年 | 165,038 | 56% |
平成24年 | 189,771 | 60% |
富士宮口ルート
二番人気のルートです。
年酢 | 人数 | 全ルートでの割合 |
平成17年 | 57,962 | 29% |
平成18年 | 61,611 | 28% |
平成19年 | 54,011 | 23% |
平成20年 | 64,034 | 21% |
平成21年 | 67,590 | 23% |
平成22年 | 78,614 | 24% |
平成23年 | 72,441 | 25% |
平成24年 | 77,755 | 24% |
須走口ルート
三番人気のルートです。
年酢 | 人数 | 全ルートでの割合 |
平成17年 | 25,416 | 13% |
平成18年 | 30,536 | 14% |
平成19年 | 33,394 | 14% |
平成20年 | 52,323 | 17% |
平成21年 | 43,861 | 15% |
平成22年 | 48,196 | 15% |
平成23年 | 40,179 | 14% |
平成24年 | 35,577 | 11% |
御殿場口ルート
あまり人気のないルートです。初心者にはお薦めできません。
年酢 | 人数 | 全ルートでの割合 |
平成17年 | 8,667 | 4% |
平成18年 | 9,232 | 4% |
平成19年 | 11,157 | 5% |
平成20年 | 16,624 | 5% |
平成21年 | 11,390 | 4% |
平成22年 | 9,845 | 3% |
平成23年 | 15,758 | 5% |
平成24年 | 15,462 | 5% |
※平成22年は7月5日10時頃から7月19日13時頃までデータ欠損
集中する登山シーズンの時期
登山シーズン中の時期ごとの登山人数は下記のようになっています。2012年からは人数ではなく割合でデータが公開されているため、パーセンテージで表示してあります。大まかな数字は登山数318,565をパーセントで掛ければ出すことができます。
時期 | 2012年 | 2011年 | 2010年 |
7月上旬 | 6% | 18,851 | 16,344 |
7月中旬 | 10% | 32,566 | 35,830 |
7月下旬 | 22% | 58,807 | 63,419 |
8月上旬 | 19% | 60,432 | 71,602 |
8月中旬 | 22% | 71,466 | 58,775 |
8月下旬 | 21% | 51,294 | 75,005 |
おおむねバランスよく登山してるように思えます。人が少ない時期を狙うのでしたら7月の上旬か中旬に行くことを検討しましょう。その際は天候などが問題ないかどうか、寒くないかどうかを事前に確認して予定を立てることをお薦めします。
登山道別最大登山人数を記録した日
登山道別の人数で、一番多かった日は下記のようになります。
ルート名 | 日時と曜日 | 人数 |
吉田ルート | 8月25日(土) | 6,831 |
富士宮ルート | 7月28日(土) | 3,185 |
須走ルート | 8月4日(土) | 1,639 |
御殿場ルート | 8月13日(月) | 1,101 |
土日に集中していることが窺えます。
御殿場ルートだけ月曜日ですが、この時期はお盆のシーズンでもあり、会社がお盆休みであることもあり、月曜日であるにも関わらず人が多めです。
全てのルートで集中日がバラけていることを考えると、今年はどの時期も天候に恵まれていることが窺えます。
2012年のデータの欠測
以下の日程で欠測があるようです。
去年は台風などもあり、撤去が多かったものの、今年は少なめでした。
吉田口ルートは去年は雷での欠損が多かったものの、今年は1回のみです。
吉田ルート
8月17日16時50分から19時まで(雷のため)
欠測理由は雷のため
須走ルート
7月21日11時41分から7月22日17時38分まで(バッテリー不調のため)
欠測理由はバッテリー不調のため